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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第7章 プロの時間


「…今日から来た外国語の臨時講師を紹介する」

今日、烏丸先生が新任の先生を連れてきた

「イリーナ・イェラビッチと申します。皆さんよろしく!!」
シルクのような金髪、少しシュッとした鼻先に反り返ったまつ毛、ブレザーの間から見える蓄えられた胸部は彼女の魅力を物語っていた

「『…胸』」

「?」

渚さんに少し不思議そうに見られたけどA,Bカップの私も少しは気にしてもいいだろう。そう思いながら自分の胸部を撫でる

「…そいつは若干特殊な体つきだが気にしないでやってくれ」

先生が変装用のヅラを躊躇いなく外す
「ヅラです」

「構いません!!」

愛想を振りまいているその姿からあーそういうタイプかと悟る。この時期に新任として来る先生なんて

プロの人、つまり殺し屋しかいない

恐らくハニートラッパー。普段は人が相手なのだからその有能さは見えてくるはず。だがこんな漫画のようなキャラにこれを仕掛けていると少し滑稽に見えてくる。仕事だし仕方ないか…

「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の意向だ。英語の半分は彼女の受け持ちで文句は無いな?」

「…仕方ありませんねぇ」


「…なんかすごい先生来たね。しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし」

「…うん
…でもこれは暗殺のヒントになるかもよ」

渚君はメモ帳を取り出した

「タコ型生物の殺せんせーが…人間の女の人にベタベタされても戸惑うだけだ。いつも独特の顔色を見せる殺せんせーが…戸惑う時はどんな顔か?」



「ニュフ」

普通にデレた

『…(汗』

「…何のひねりも無い顔だね」

「…うん、人間もありなんだ」

「ああ…見れば見るほど素敵ですわぁ。その正露丸みたいなつぶらな瞳、曖昧な関節……私とりこになってしまいそう♡」

「いやぁお恥ずかしい」

はあ、生徒の前で何やってんだか…



昼休み、みんなで先生と暗殺サッカーをしている。先生にパスを回しながら攻撃を仕掛ける。

…と言いつつもこちらも動きながらなのでうまく狙いが定まらない。時々こけそうになる

「へいパス!!」

「ヘイ暗殺!!」

「殺せんせー!」

イリーナさんがニコニコしながらこちらに駆け寄ってきた。サッカーは一時中断

「烏間先生から聞きましたわ。すっごく足がお速いんですって?」

「いやぁ、それほどでもないですねぇ」
彼女が来た途端デレる先生
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