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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第26章 真夏の大合戦の時間


「さぁて殺せんせー。メシの後は『いよいよ』だ」
「会場はこちらですぜ」
結局船酔いした先生は干からびてどこからか拾って来た棒でなんとか歩いている

そして目的地に着いた

「このホテルの離れにある…水上パーティールーム。ここなら…逃げ場はありません」
ヤシの葉で作られた屋根の下には触手を壊す権利を持った七人が待機

「さ…席につけよ殺せんせー」
「楽しい暗殺」
「まずは映画鑑賞から始めようぜ」
黒い笑顔を浮かべた三村さんと岡島さん。二人が映像担当をになっている

「まずは、三村が編集した動画を見て楽しんでもらい、その後テストで勝った7人が触手を破壊し、それを合図に皆で一斉に暗殺を始める。

それでいいですね、殺せんせー?」

「ヌルフフフ、上等です」
磯貝さんが概要を説明すると先生は余裕そうに笑った


「セッティングごくろーさん、三村」
「頑張ったぜ、皆がメシ食ってる間もずっと編集さ」
菅谷さんが三村さんの背中をバシバシ叩く

「殺せんせー、まずはボディチェックを」
「いくら周囲が水とはいえ、あの水着を隠し持ってたら逃げられるしね」
「入念ですねぇ、そんなヤボはしませんよ」
できるだけ先生を無防備な状態にしないと暗殺は始まれない。念入りなチェックの後の先生は部屋に案内された


「準備はいいですか? 全力の暗殺を期待してます。君達の知恵と工夫と本気の努力。それを見るのが先生の何よりの楽しみですから

遠慮は無用。ドンと来なさい」
先生の言葉にみんなはお互いの顔を見て笑った
「言われなくとも、はじめるぜ殺せんせー」
岡島さんがバツンと電気を消すと、目の前のテレビが明るくなる。
題は「3年E組が送る、とある教師の生態」情報提供・潮田渚他、撮影・岡島大河、ナレーション・編集三村航輝、と右下に小さく書かれている。本格的だ、頑張ったんだろうな…先生の様子を見ているとテレビから三村さんの声がする
「…まずはご覧頂こう。我々の担任の恥ずべき姿を」
映し出されたのは先生がカブトムシのコスプレでエロ本を拾い読みする姿。

『うわ…』
これは…見るに堪えないな。と言うか何故コスプレ?

「おわかり頂けただろうか。最近のマイブームは熟女OL。全てこのタコがひとりで集めたエロ本である」
「違っ…ちょっ、岡島君達、皆に言うなとあれほど…」
案の定先生は焦り顔。意外と効果ありそうだ、この動画
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