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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第25章 静かなる戦いの時間


「ここは俺達がちゃんと予約取った席だぞ」

「そーそー、クーラーの中で勉強するなんて久々でチョー天国〜」

うん、ド正論だ

「君達は本当に記憶力無いなぁ、この学校じゃE組はA組に逆らえないの! 成績が悪いんだから」

「さっ…逆らえます!!」

「何…?」

「私達次のテストで全科目1位取るの狙ってるんです!! そしたら大きな顔させませんから!!」


そうだ、よく言った奥田さん!


「口答えすんな、生意気な女だ。おまけにメガネのせいでイモ臭い。ギシシシなぁ荒木」

「おっ…おう小山」

『思い切りブーメラン…』

前髪昆布は私の言葉に「ああ!?」と切れたけど、荒木さんは自覚あるのか何も言えない

「腐すばかりでは見逃すよ小山。御覧、どんな掃き溜めにも鶴がいる」

「!!」

「もったいない…学力があれば僕に釣り合う容姿なのに。君うちに小間使いとして奉公に来ない?」

「い、いえ、あの…」
気持ち悪いくらいのキザな人に神崎さんが絡まれてた。

「……神崎さんってさ」
「…うん、とことん男運無いよね」



「…いや待てよ…記憶を辿れば確かに…一概に学力無しとは言いきれないな。
神崎有希子、中間テスト国語23位。磯貝悠馬、社会14位。中村莉桜、英語11位。奥田愛美、理科17位。1教科だけなら…一応勝負できそうなのが揃っている」

えげつないほどの情報量をお持ちで…
これもこれで気持ち悪い

「面白い、じゃあこういうのどうだろう?
俺等A組と君等E組。5教科でより多く学年トップを取ったクラスが…負けたクラスにどんな事でも命令できる」










なにいってんだこいつ…










先生の出した条件を聞いた後でこれを聞くと幻滅することが今分かった。
大体あんた達と賭けをしたって益も害もないのに















私は断ってもよかったんだけど、次の言葉でみんなは触発された

「どうした? 急に黙ってビビったか? 自信あるのは口だけかザコ共

なんならこっちは…命かけても構わないぜ」















刹那、何も抵抗しなかったみんなはシャープペンシルや定規を取り出し、4人の首筋に寸止め。


私は面倒だから放っておいて勉強を続行←




「命は…簡単に賭けない方がいいと思うよ」



渚さんの少し困った声が図書室に響いた
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