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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第23章 水遊びは波乱の時間


「はい、大丈夫だよ茅野さん。すぐ浅いとこ行くからね」

「助かった…ありがとう片岡さん!!」



イルカのように飛び込んで救い出したのは片岡さんだった。見ていて分かる。とても泳ぎが上手だ


「…ふふ、水の中なら出番かもね」








その日の放課後、みんなは片岡さんに指定された場所で集まって暗殺の作戦を立てていた

「まず問題は、殺せんせーが本当に泳げないのか」

「湿気が多いとふやけるのは前に見たよね」

「さっきも…倉橋が水をかけたとこだけふやけてた」

「もし仮に全身が水でふやけたら…死ぬまではいかなくとも極端に動きが悪くなる可能性はかなり高い」

みんなさっきの僅かな時間でそんなところまで見ていたんだ…冷静だなぁ


「だからね皆。私の考える計画はこう。
この夏の間、どこかのタイミングで殺せんせーを水中に引き込む。『それ』自体は殺す行為じゃないから…ナイフや銃よりは先生の防御反応も遅れるはず」

「そして、ふやけて動きが悪くなった所を…水中で待ち構えてた生徒がグサリ!」

梅雨の時期であのふやけ様だから本当に水に浸かったらどれだけ膨れ上がるんだろう

「水中にいるのが私だったらいつでも任せて!
バレッタに仕込んだ対先生ナイフで…いつでも殺れる準備はしてる」

と、髪留めを外しみんなに見せる。よく見ると小さな対先生用ナイフが刺さってる

「おお〜、昨年度の水泳部クロール学年代表、片岡メグ選手の出番ってわけだ」

『そうだったんですか…やはり水泳部となると頼りになりますね』

「まず大事なのは殺せんせーに水場の近くで警戒心を起こさせない事。
夏は長いわ、じっくりチャンスを狙ってこう!」








「うーむ、さすがは『イケメグ』」
「こういう時の頼れる度合いはハンパじゃないな」


解散後みんなが片岡さんについて話している

確かに、みんなをしっかりまとめるリーダーシップがあるし、スポーツも万能、おまけに女子からも告白される時もたびたびあるらしい。


うーん…私としてはぜひそんな人に大手会社を運営して頂きたい









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