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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第21章 ただいまの時間


「え~っと、関係者と聞いていたが…君たちは…?」

「教師とクラスメイトです」

「は、はあ。(なんか妙に関節変だな」

診察室に入るとお医者さんに疑われた
殺せんせーのガバガバな変装のおかげで僕等も冷汗。

「と、とりあえず…

鈴木君。彼女の親御さんは?」
「それが…一切連絡が付かないんですよ」
「はあ?

子供が病院に運ばれたって聞いて何もないのか?何をやっているんだ、あの親は!」




「えーゴホン…失礼。

彼女のご両親と連絡が付かなかったため、教師の貴方から後ほど伝えていただけますでしょうか」

「構いませんよ。それで、具体的には何を伝えたら」

「というかそもそも、僕等いていいの?」


「そこまで人権に関わるほどの連絡ではないので大丈夫です。




それで、遊夢さんですが…先ほどは精神に異常をきたしショックであのような形になったとみられます。治療と同時進行で今後カウンセリングも取り入れる予定です。
そして…彼女は少々栄養失調気味なようでしてね…」

「え…」

「その病気自体は重い物ではないので、点滴を打てば1,2週間程で退院できます。しかし、要因は恐らく家庭にあると予想できるので、貴方からはその見直しの喚起をお願いします」


「分かりました」


「以上です。下がっていいですよ」















用もなくなって、背中に何か重い物を抱えたように病棟を出た

「本当に…早稲田さん何があったんだろう…

あのままじゃあ、先に早稲田さんが殺される可能性だってあった訳でしょ?」

「うん…けど…遊夢ちゃんが目覚めない限りそれは聞けそうにないね」


物理的にも、精神的にも…



「…さて、次はケアの時間ですかね」



殺せんせーが何を思ったのかニヤリと笑ったのを僕等は首をかしげるしかなかった
















後日、僕等は再び病院に訪れた。遊夢ちゃんが再び目を覚ましたらしい
「目が覚めてからもおかしなことをずっと呟いているようですね」

「やっぱりまだ自分がMineだって思ってるのかな…」

「それはあながち間違いではありません。ですが過度になりすぎると身を滅ぼしかねない。ですからその考えを少し改める必要があります」


そう言って先生は片手に下げた紙袋を上げた
「?」
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