第1章 黒川イザナ、転生する
イザナside
こっちの事情で今6歳だ。
事情っていうのはもう察してくれ()
たしか最初、俺はここの生活は悪くない、、、というようなことを言っていた。
だが、今ここでその言葉を取り消す。
まあ、ユダが出るわ出るわ。
ここ、俺の家は王族とかでもないくせに相当な金持ちらしい。その跡取りとして生まれてきた双子というのが俺とカリムというわけだ。
あとはもう全自動だ。
産まれて間もないころから何度も攫われそうになるから何度も誘拐模倣犯を撃退してやっていた。(主にお兄ちゃんのために)
人間同じようなことを考えるやつがこんなにいるとはなあ。
金は人をおかしくするってのは本当だな。
というか、食事のたびに毒見係が倒れているような気がする。
ガキの頃からこんなの見てたらおかしくなるだろ。
まあ、カリムはこんな状況でも元気なんだが。
ん?今おれが何してるかって?
庭でカリムが遊んでいるからそれの付き添いだ。
カリム「イザナー!みてくれ、泥団子作ったんだ!!」
『ん?』
カリムが持っていたのは何ともいびつな形をした団子とはいいがたいものだ。
だが、そこにカリムの元気があふれ出る様子が表現されていてとてもいい。
『ああ、うまくできてると思うよカリム。カリムらしさがにじみ出てる。』
カリム「イザナ!一緒にい作らないか?泥団子!」
『一緒に?お兄ちゃんと?』
カリム「ああ!」
『うん、じゃあ、つくるか、、!』
カリム「よし!そうと決まれば早速作るぞ!」
『、、うん!』