第12章 一瞬だけ
「この私を舐めているのか!」
「別に舐めてるわけじゃないよ?どうせ君は僕に頸を斬られて死ぬんだし‥なんだか僕は凄く調子がいいんだ‥なんでだろう‥」
「その口の聞き方が舐めてると言っているんだ!たかが10年やそこらしか生きていない分際で」
「そう言われてもな‥君には尊敬出来る所が一つもないよ?見た目も喋り方もとにかく気色悪いし‥それに君のその壺‥形歪んでない?左右対称に見えないな‥へったくそ」
時透はため息をつきながらそう言った
「この私の美しさ気品や優雅さを理解出来ないのはお前が無教養の貧乏人だからだ!便所虫に本を見せても読めないのと同じ!」
「君の方が便所に住んでいそうだけど‥」
「黙れ!お前のような手足が短いちんちくりんの奴の刃など私の頸に届かない!」
「いや‥さっき思いきり届いてたでしょ?そもそも君の方が手足が短いし‥あ‥もしかして自分に対して言ってる独り言だった?ごめんね?」