第14章 お守り
アルバイトと勉学
多忙な日々を繰り返していたある日。
ガシャン!
大きな音を立てて店の飾りである大きめの花瓶がたおれた。
誰も触れてないし、地震も起きてない。
朝の開店作業のため、私と店主しかいない。
「なんで花瓶が倒れたんだろうね?
こういう時って何かの知らせとは言うけど…。」
店主と私は花と花瓶の割れた欠片を集めていた。
店主の言葉に、妙な胸騒ぎをする。
お父さんに何かあったとか?
お父さんは警察組織の人。
いつ死んでもおかしくないと笑ってるような人だ。
私は不安になってお父さんの携帯に電話を入れた。
もちろん直ぐに出るとは思えないので、無事なら連絡を入れてくれるだろうと思って。