第8章 大丈夫
ー工藤邸・脱衣所ー
家について早々にお風呂に入りたいと言い出した朔哉。
そこで早速望月先生に教わったやり方で朔哉の左足をラップでぐるぐると巻いていく。
朔哉
「濡れないようにすれば大丈夫って大丈夫なの?」
新一
「大丈夫だけど…」
朔哉
「ん?あぁこれか…。」
新一
「うん。」
やはり気になる朔哉の背中にある大きな傷痕。
朔哉
「知りたい?」
新一
「………え?」
朔哉
「この傷痕が出来た経緯。」
新一
「お前が話しても大丈夫なら…。」
そう言うと…
朔哉
「これ(背中の刺し傷)は…ロスに居た時に出来た傷なんだ。」
朔哉は語り始めた。