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某国立新高等学校

第16章 プリンセス


新しい生活にだいぶ慣れてきたある日曜日の朝――――

「果音いるかあ………」

ショータが私の部屋をノックした。


「ショータおはよう!どうしたの?」

「今日はバイト行くのか?」

「ううん、今日はお休みだよ。」

「良かった!……えっと、今日ちょっと付き合って欲しいんだ………」


「えっ…………!?」

突然のことに心臓がドキンと音を立てて鳴った。


「………今日さ、あいつの誕生日なんだよ……」

「あ、あぁ、シオリさんの?」

期待した自分が恥ずかしい…………


「うん、ちゃんとするまで会わないって決めてたけど音沙汰なくてあいつも心配してるだろうから誕生日くらいはちょっとだけいいかなって……」

「そ、そうだね!め、めっちゃ喜ぶよ、
シオリさん………」

(声裏返っちゃった。)


「あいつ誕生日には『ピンクのバラ』が欲しいって言ってたんだけど、俺花なんて買ったことないから一緒に来てくれないかな?」
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