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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第2章 【ヒロアカ 】【自作】月は夜を照らさない※ホークス【R18】


結局、仁美さんと再会出来たのは、それから更に3年が経っていた。
世間は徐々に平穏を取り戻していて、死柄木の件が落ち着いてからは本当に世界中探したよ。
もう怖いから、代わりの仁美さんも作らなかったよ。
ずっと仁美さんだけ待っていたんだ。
なのにこの人は、本当にしれっと戻って来るのやめて下さい。
後音信不通絶対辞めさせる。

俺は3年ぶり仁美さんを抱きしめると、相変わらず涙が出た。
また公安にも騙されたのか。
まぁ、間違いなく、仁美さんの場所が分かったら行っていたが。
怒りは確かにあるのに、こうして目の前に仁美さんが居たら、そんな事やはり吹き飛んでしまう。
「結婚しましょう仁美さん、すぐに。」
仁美さんの頭を抱え込んで、俺は言った。
もう相変わらず泣き虫だとか何とでも言ってくれ。
そして返事は、はいしか聞かない。

「‥啓悟くん‥。」
仁美さんは俺の背中に手を回すと、そっと体を離す。
「どの戸籍の私と結婚するんだ?」
俺はゾッとしたね。
何その結婚詐欺師みたいな戸籍の数は。
仁美さんが見せてくれる偽造の戸籍の数に、俺はもう言葉も無かった。

「私は戸籍が無いからな、いつも仕事に合わせて作っていたらこうなった。」
え、もはや仁美は本名なの?一体歳は幾つなの?
俺がそう聞くと、仁美さんは自分も分からないと笑った。
もう嫌だ、この人。
相変わらず手の中に収まらない仁美さんに、俺はため息を付くと、仁美さんに3年ぶりのキスをする。
俺の唇が触れると、仁美さんは目を瞑って応えてくれる。
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