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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第1章 【ヒロアカ 】【自作】裏切りの痕には※轟・爆豪【R18】


「今爆豪が外に居る。」
「‥うん、会ってくる。」
私達は身支度をすると、ベットから降りる。
部屋を出ようとする私を、轟が止めた。
「俺も行く。」
それは、爆豪は好都合だろう。
だって彼は、私を使って、轟を傷付ける事が目的なのだから。

轟が反応すれば反応するほど、爆豪は喜ぶ。
それを分かっていないだろう轟を、目を細めて見た。
だけどきっと、今そう言っても、轟は納得しないだろう。
私は自分のせいで、爆豪に傷付けられる轟を見たくなかった。
「‥うん、一緒に行こう‥。」
私はそう言って、轟の手を握った。
轟は安心した様に、笑顔になった。

私達は寮を出ると、中庭に居る爆豪の元に行った。
2人で現れた私達を見て、爆豪は笑った。
憎悪に満ち溢れたその笑みに、私は背中がゾクリとした。
「舐めプ野郎が、今度は頑張って来たんか。」
何でこの人はこんなに嬉しそうに、轟に絡むのだろうか。
私はゴクリと、生唾を飲んだ。
せめて2人が個性を使わないように、止めるのが私の役目だ。

「‥爆豪悪りぃ。」
緊張感の中、轟が声を出した。
「上條の事が好きなのは分かるが、俺は別れるつもりはないから、諦めて欲しい。」
真っ直ぐな目で爆豪に言う轟に、一瞬私と爆豪の時間が止まった。
轟違う、爆豪は私を好きじゃ無い。
轟のズレた真っ直ぐさに、爆豪は一瞬挫かれたようだが、すぐに立て直した。
「はっ、てめぇが俺と寝た女とこれからも付き合っていけるのかよ。」
爆豪のその言葉に、轟の目がピクリと動いた。

「‥それは…頑張る。」
轟の答えに、爆豪は鼻で笑った。
「それでまた、思い出して突き放して、ブレッブレのつき合いしてくんだろ。」
「メンヘラ女は情緒不安定になったら、また簡単に他の男に頼って同じ事繰り返すぞ。」
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