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【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】

第5章 【ヒロアカ 】【自作】毒の花※死柄木【R18】


「顔は好みだ。」
「‥あんたいくつ?」
めっちゃ掌を体中に付けた人と、継ぎはぎだらけの男の人が、私を値踏みしていた。
「‥20さいです。」
私は精一杯の笑顔で彼らに答える。

「本当は?」
掌を付けた人が、椅子に座りながら少し見える目を細めて聞いてきた。
「‥‥‥18です‥。」
私は騙しきれないと思い、笑顔を辞めて俯きながらボソリと呟いた。
「‥俺はギリ無理‥。」
継ぎはぎの男の人は、目を細くて落胆した顔を私に向ける。

私は今日、彼等に一晩売られたのだった。
若い方が客が喜ぶって言っていたバイヤーを殴ってやりたい。
そもそも、私をこんな状況に陥れた、自分の親を殺したい。
私の親はヤバい所からお金を借りて、私を置いて行方をくらましたのだった。

そのヤバい奴らに捕まった私は、親の借金を返す為に、身売りをさせられる事になったのだ。
18年彼氏すら居なかった私は、簡単にその大台を今越えようとしている。
もう人生に絶望しか無くて、死にたくなる。
それでも最初の客がキモいおじさんでは無いのは、まだ救いなのだろうか。

「‥あんた経験豊富?」
掌を付けた男の人が、私を指差しながら聞いてきた。
私はオヤジに最初を奪われたくない。
バイヤーが言ってた、処女は需要があると。
心の中でガッツポーズをして、その質問に答えた。
「‥経験は無いです、初めてなんです。」
恥ずかしそうにワザと顔を作って言ってみた。

継ぎはぎの人が、一瞬でスンとなり、もう私に興味を失った。
「俺無理、3回位突っ込んだら教えてくれ。」
控えめに言ってクソだな。
そう言うと私に背を向けて、あっさり部屋から出て行った。
処女が需要があるって言うのは、何処情報だったんだ。
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