【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第4章 【ヒロアカ 】【自作】宝贝儿※荼毘【R18】
私が自分の部屋に戻る頃には、夜中になっていた。
色々後処理をしてから、やっと解放されて自分の部屋に戻って来れた。
部屋のベットに倒れる様に横になると、ドアを叩く音がした。
こんな真夜中に訪問してくるのは、1人しか思い付かない。
疲れているはずなのに、私は足早にドアを開ける。
思った通り、そのには荼毘が居た。
私は荼毘の顔を見ると笑顔になり、そのまま荼毘に抱き付いた。
荼毘は同じ様に私を抱き締めると、早く中に入りたいのか、私を抱き抱えて中に入ってくる。
荼毘が優しくベットに私を置くと、見上げた荼毘の顔がいつもより少し柔らかい気がした。
荼毘はそのまま腕を折って、私にキスをする。
優しいキスに、私は目を閉じて、また荼毘に会えた喜びを噛み締める。
「‥荼毘、あの人に会ったよ‥。」
荼毘の前で彼女の話をした事が無かった、なのにそんな抽象的な言葉で、荼毘は誰の事を言っているか分かったみたいだった。
「‥そうかよ。」
興味があるのか無いのか、分からない表情だった。
「荼毘があの人に会いに行かないのは、私が居るからだって言ってた。」
何故だろう、荼毘にあの人の話をしたら、悲しくも無いのに涙が出てくる。
荼毘は私の涙を指で拭うと、ふっと笑って言った。
「そうだって言ったか?」
荼毘のその言葉に、私は溢れる涙を拭わないで、そのまま荼毘にキスをする。
「荼毘が好き。ずっと好きだった。」
私がそう言うと、荼毘は目を細めて私の体を起こして、抱きしめながらキスを繰り返す。
「仁美、好きだ。」
荼毘が囁く言葉は、随分と熱がこもってきたように聞こえる。
まだまだ足りないけど、今はこれ位で十分だった。
「荼毘、抱いて今すぐ。」
私は荼毘の唇に舌を押し付けながら、自分の服を脱ぐ。