第4章 お金の管理は?
あの日、阿部さんから社長との契約書の本人控えを見て驚いた。
契約書には、「契約日から一年間合宿所の仕事を任せるものとする。 尚、勝手に退職なのど、有無は一切認めないものとする。」
っと、書かれている事を、皆の前で読み上げた。
「じゃ~私、まだ ここに?居て いいのかな?」っとポツリ言う。
「あぁ~ そう みたいやな!」っと言って泣きそうな顔の康二君が、居て それをメンバーの皆さんが、『こーじ、良かったな!』みたいに康二君を、叩いたり、弄ったりしてくれていた。
それから暫くして、久々に、さっくんが、来てくれた。
「ねぇーちゃん? 何か~部屋の物、増えてない?」っと聞かれ、
「あぁ~増えたかも~だって~欲しかった本とかマジ!買えるようになって、何か歯止めが・・・」っと、アハハっと苦笑い。
「で、誰と、行ったの?」っと聞かれ、
「えっ?事務所の人と、行ったよ。
やっぱりー道とか解んないし~」っと恥ずかしそうな顔になる。
「あぁ~!その時に、さっくんに似合うかなって、買った物が、あるんだ。」っと小さい箱を見せる。
「えっ?これって、俺が愛用のブランドの時計だよね。❗」っとさっくんは、凄く驚いてくれた。
「うん、一緒に行った事務所の人が、ここのブランドの時計を、さっくんが、集めてるって聞いて、思いきって買ちゃたんだけど~もう~持ってたり~する?」っと、時計の箱を持って首を傾ける。
「あ、あのさぁ~もし持ってたらこれって、誰かにあげたりするの?」っと聞いてくる。
「えっ?そんな失礼な事しないよ。 ただ、そうなったら、売りに行く。」っと、言った。
「あぁ~そうなんだ。これ~まだ持って無いから、貰うね。」っと、言って受け取ってくれたが、一体何の確認だったんだろう?っと思ってしまう。
「あぁ~それとね。 阿部さんのも買ったんだけど~いつなら渡せるかな?」っと楽しそうに話す。
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