第8章 対三浦台
花道は緊張のあまり5秒間ボールを持ち続けてしまい、5秒バイオレーションを取られてしまった。
「花道…緊張してるんだ…花道!ボールを渡されてから5秒以内に打たないと、1本分ミスったことにカウントされちゃうの!」
花「まずい…」
「外してもいい!ゴリ先輩が必ず入れてくれる!信じるのよ!周りの言葉に惑わされないで自分が思うように打って!花道なら出来る!天才なんだから!」
花「そうか…よーし…今度こそ…」
赤「流川、リバウンド取るぞ」
ゴール下にいたのは赤木と流川であった。
花「リバウンド…フッ、さすが天才」
花道は思い切りボールをゴールリングに向かって投げ、自分でリバウンドを取ろうとした。
しかし、そのリバウンドを取り、ゴールを決めたのは流川であった。
流(キャプテンだけじゃねぇ。俺だって必ず入れる)
流川はの方を見た。
「流川…よくあれを決めたな…でも花道の横取りするな!」
流「んだよ…」
しかしこれでついに同点に追いつき、ついには流川のダンクで逆転した。
観客の間では流川コールが起こり、前半が終了した。
彩「ナイス流川!」
彩子は流川にタオルを差し出した。
流「どうも。あ、タオルはいいっす」
流川はの方へ歩いて行った。
彩「から貰いたいのね、可愛くないやつ」
「花道おつかれ!」
は真っ先に花道にタオルを渡しに行った。
花「ちっくしょー…なんでいみんなして流川流川って!」
「次!次!でも花道よくあんなの思いついたねー!流石だねー!天才!」
花「ナハハ!まぁな!」
流「おい」
流川はに話しかけた。
「ん?あ、流川おつかれ」
流「ん」
流川はに無言で手を差し出し、タオルをくれと目で訴えた。
「あ、ごめんごめん。はい」
流「…」
がタオルを差し出したにも関わらず、流川はそれを無言で受け取らずに見つめている。
「タオルじゃないの?飲み物?」
流川は目線をタオルから少しあげ、の顔を見た。
流「俺もリバン取ったぞ。キャプテンだけじゃねぇ」