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《降谷夢》bonheur {R15}

第69章 異変



『零くんの仕事はいつもの事だから大丈夫。
3日後にはちゃんと話すから。』

瑞「でも…あんた悪阻辛いでしょ。」

…確かに辛い。
病院にいる時も2回くらい吐いたから。


『大丈夫。だって病気じゃないでしょ?
これくらいのことで負けてたら母親になんてなれないよ。』

零くんが帰ってくる日までたったの3日だし
それまでは1人でもなんとかなるだろう。


瑞「まぁ…美緒の気持ちはよく分かるから強くは言わないけどさ…。
絶対、無理はしないで。
本当に辛い時は病院に行くこと。分かった?」

『はい!分かってます!』

エ「ふふっ、なんかいいなー。
私も美緒や瑞希みたいに結婚したくなってきた!」

『……松田くんと?』

エ「!!ちがっ、違うよ!!
幸せな家庭っていうのに憧れるだけ!!」

冗談で言ったんだけどな…。

顔を真っ赤にしながら否定しているエリスを見て笑っていると
再び吐き気が私を襲ってきた。


『うっ……気持ち悪い…!』


……またまた人様のトイレで嘔吐してしまった私は
そのまま家に帰ることにして、途中までエリスに送ってもらった。



瑞希とエリスには
私が零くんに話すまで妊娠の事は誰にも言わないようにお願いした。
もし彼の耳に入って、仕事の邪魔しちゃったら嫌だからね。


家に帰ってからも私は1人で悪阻と闘っていて
お腹は空くのに食べたら吐く、水を飲んでも吐く……

どうやら悪阻は重い体質のようだ。


『あぁー……頑張れ私。つらいのは今だけだ。』


自分にそう言い聞かせて、
その日は早めにベットに横になって寝ようと思ったけど
夜中にも何度か気持ち悪さで目が覚めてしまい、
次の日はかなりの寝不足状態で出勤した。














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