第69章 異変
長野でのバタバタ探偵旅行を終えてから数週間後ー…
私はいつも通り、平和な日常を送っていた。
ボディーガードの仕事をしながら
公安の協力者としても働いていて
仕事は時々かなり忙しくなる時もあるが、それは旦那様である零くんも同じで…
寂しいなって思う時もあるけど
顔を合わせない日が続くと零くんは必ず電話やメールをくれる。
結婚してからも愛情表現をしてくれる零くんが愛しくて仕方がなくて
私は夫婦になった今でも零くんに恋をしているような感覚だ。
彼からもらった結婚指輪はペアリングってことにして
普段は右手の薬指につけていて
零くんも仕事の時以外ははめてくれているようだった。
…まぁ、あの人はいつも仕事してるから
ほとんどつけていないと思うけど。
そんな感じで幸せな日々を過ごしている私…
今日は仕事がお休みなので
瑞希とエリスと久しぶりに女子会をする予定だ。
瑞希はもうすぐ仕事に復帰するそうで
その前に一度集まろうという話になり、
私は現在、萩原くんと瑞希の家に向かっているところ。
途中で手土産を買って2人の自宅であるマンションの部屋の前に到着し呼び鈴を鳴らすと
中から瑞希が出迎えてくれた。
そして少し歩けるようになった光莉ちゃんも
部屋の奥の方から玄関に向かって歩いてきた。
『光莉ちゃんもう歩けるようになったんだ!
この前ハイハイできるようになったばかりじゃない!?』
瑞「そうなのよ!本当に子供の成長って早くて
私も研二も驚かされてるの。」
久しぶりに会う光莉ちゃんを抱っこしてリビングに向かうと
すでに到着していたエリスが私に駆け寄ってきた。
エ「Hi!美緒!久しぶり!」
『久しぶりー!相変わらず美容院は盛況みたいだね!
この前また雑誌に載ってたの見たよ!』
エリスのお店はかなり有名になってきていて
毎日予約でいっぱいなんだとか。
体の方は大丈夫なのか心配になったけど
美容院の仕事が本当に好きみたいだから、全然疲れてはいないらしい。