第67章 教会
『それにしても変じゃないですか?
なんで毛利さんはここに呼ばれたんでしょう…』
自殺した日原さんの無念を晴らしたいなら
私達は呼ばずに同級生の5人だけで集まればよかったのに
探偵なんて呼んだら邪魔される可能性だってあったはず。
コ「そういえば…
手紙には"4人で来て"って書いてあったんだよね?」
「僕達を含めてここに呼ばれたのは9人だから…
"9"という数字に何か意味があるのかも。」
小「9っていやぁ…麻雀の役の九連宝燈…」
コ「ベートーヴェンの第九…」
『将棋盤の縦横のマスの数…日本の九州地方…』
「ビリヤードのナインボール…」
思いついた9の数字が表す意味を考えたが分からなくて…
『ねぇコナンくん、
私と安室さんがさっきトイレに行ってた時
あの人達と何か話したりした?』
コ「殺された和田さんと川崎さんの共通点を話したかな。
その2人と藤出さんは信濃大学出身で……、!!」
「ふっ…なるほど…?」『信濃大学、ね…』
零くんとコナンくんと顔を見合わせると
2人も私と同じように今回の事件の謎が解けたような顔付きに変わっていた。
恐らく次に犯人が起こす行動は…
郁「ねぇ西野くん!閉じこもってないで
そろそろ出てきなよ!みんなと一緒の方が安全だから!」
西「お前らと一緒にいたら犯人にされかねねーよ!
俺は絶対、警察が来るまでここから出ねえ!!」
…やっぱりドア蹴破ってやろうかな。
西野さんを心配してドアを叩きながら説得している郁絵さんを見ていると、みんなから少し離れたところで藤出さんがスマホの画面を見て驚いた表情をしているのが見えて…
彼はこっそり隣のお風呂場へ向かって行った。
『…安室さん。』
「えぇ、みんなで彼の後を追いましょう。
犯人に気づかれないようにこっそりとね…」
零くんも犯人が最後に行う殺人の方法を読んでいたようで…
私達は藤出さんの後を追い、屋根裏へとよじ登った。