• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第67章 教会




小「おいおい、すぐに迎えに来られないって…
どういうことだよ長野県警!」


毛利さんが長野県警の知り合いの刑事さんに
スマホで連絡し迎えを頼んだようだが
どうやらこの教会に来る途中で通ったトンネルが
少し前に起きた雪崩で塞がれてしまい、通れなくなっているらしい。



…このタイミングで雪崩が起きたなんて
偶然ならいいけど、私にはとてもそうは思えなくて…
ひょっとしたら人為的に起こされたものかもしれない。


毛利さんが電話を切り終え詳しく話を聞くと
明日まで迎えは来ないそうで…

私達9人は今夜は一晩、この教会で過ごす事になった。



西「つーか誰なんだよ!
他人のフリして俺らをここに集めたのは!!」


西野さん、という男性がそう言ったけど
それぞれ自分じゃない、と否定していた。

…まぁ、みんなをここに閉じ込める羽目になったんだから
言いにくいだけなのかもしれないけど。



「ちなみに我々は
日原さんが自殺した真相を探りにきたのですが…
自殺した部屋を知ってる人はいるんですか?」



零くんがそう尋ねると、
皆さん送られてきたメールで知ったそうで
そしてそのメールには毛利さんのところに届いたものと似たような暗号が添付されていたという。



5人にそれぞれ送られてきた暗号を見せてもらうと
6×6マスで、36文字が埋め尽くされているのは同じ。
カタカナとひらがな、そしてなぜか3×3のマスが太枠で囲われている箇所もあり、微妙に位置がズレているようだった。



『あの…まずは暖を取ってそれから色々考えませんか?』

コ「じゃあ入り口に落ちてた一斗缶に
燃えそうな物入れて、火をつけて暖まろうよ。」

小「そうだな。この礼拝堂はすきま風もあるし
酸欠になる心配もなさそうだ。」


「では、皆さんが今持っている水とか食べ物を分け合って
今夜一晩乗り切りましょう。」


零くんの一言で
みんなそれぞれ持ってきている物を教えてくれた。


西野さんはお菓子。
藤出さんは水。
郁絵さんはミントのタブレット。


川「私は遠慮します。
自分の水は自分で持ってきていますし、
一晩くらいは何も食べなくても平気ですから。」


…どうやら川崎さん、という眼鏡の男性は
かなりの潔癖症のようだ。










/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp