第5章 転職
朝の8時頃、
とあるビルの3階にある事務所のドアを開けた。
『社長!おはようございます!』
「お〜若山。おはー。今日もよろしく頼むなー。」
『はい!頑張りまーす!』
この人は、私の雇い主でもある社長の東さん。
ゆるい口調が特徴的な50代の男性。
見た目はとってもダンディーなの。
私の親戚が東さんとは友人関係だったので
警察を辞めてどうしようか考えているところ
ボディーガードの仕事を紹介してくれた。
現在のボディーガードの仕事は
SPの時のようなお偉い政治家やキラキラ芸能人ではなく
ストーカーやDVなどの被害者、
あとは企業のオーナーさんを警護対象としている。