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《降谷夢》bonheur {R15}

第62章 約束



side 松田


事件の日からすでに3ヶ月が経ったが…


美緒の意識はまだ戻らないままだった。



俺達は仕事の合間を縫って、何度か美緒の見舞いにきたが
いつ来ても美緒は目を閉じたまま気持ちよさそうに眠っている。



以前、美緒の寝顔を初めて見た時は
あまりにも可愛くてずっと見ていたいと思ったが…


今はもう……

早く目を覚まして欲しくて仕方がない。



寝顔なんかより、ずっと可愛い笑顔の方が見たいとしか思えなくなっていた。


……そんなことゼロには言えねぇけどな。



美緒が眠っているベットの近くのテーブルには
俺が以前美緒に買ったピアスが置いてある。


事件の日……あいつがそれをつけていたと思うと
すげぇ胸が苦しくなって泣きそうになっちまった。



なんだか…




美緒はまるで
死を覚悟していたんじゃねぇかって思ったんだ…。




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