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《降谷夢》bonheur {R15}

第1章 出会



「全部聞こえたよ。
君が陰口を言われてるのも、
君が友達と話している会話も全部ね。」


最後に、新入生代表であり
学年一位の降谷くんが声をかけてきた。



盗み聞きしていたことを突っ込みたいところだが……


『心配してくれてありがとう。
でも私は大丈夫だから気にしないで 。
それじゃあもう行くね。』


早々に立ち去ろうとしたら
降谷くんに腕を掴まれ引き止められた。



「ちょっと待て。今は大丈夫って言うけど、
もし今後何かあったらどうする?
脅かすようなこと言って悪いとは思うけど
女性の妬みは怖いってこと、同じ女である君なら
少しくらいは想像できるだろ?
だったら今のうちから何かしらの対策を立てておくべきだ。」


『そんなこと言われても…
当の本人である私が気にしてないんだから
しょうがないじゃない。』


降谷くんは私の言葉に、盛大なため息をついている。


「何かあってからじゃ遅いんだ。
君は勉強ができても、自分の身に関してはバカなんだな。」




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