• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第50章 金槌


コ「美緒さんって刑事とか探偵にも向いてそうだね!」

『ええー?そうかな?』

蘭「そうですよ!
もう一度警察に戻る事とか考えた事ないんですか?」


『うん、それはないね。
私は…………大事な人達を守れればそれでいいの。
警察官じゃなくてもできる事だからね。』


園「うわぁ……美緒さんが言うとなんかかっこいい!」


なんでよ……
普通に言っただけなのに!


蘭「私も美緒さんみたいになれるように
もっともっと強くなりますからね!」

いや、蘭ちゃんはその辺の女の子より十分強いよ……。

コナン君もそう思っているのか呆れ顔で彼女達を見ていた。



『じゃあ、私の家こっちだから。みんなまたね。』

コ「またねー美緒さん!」



彼女達に手を振って別れて、アパートに向かって歩き
もうすぐ家に着く、というところで
見覚えのある赤い小さなスバル360の車が私の横に停車した。



「こんにちは、美緒さん。今お帰りですか?」


…窓を開けて顔を覗かせたのは、昴さんに変装した秀一くんだった。


『……はい。そうです。
では、さようなら。』


一緒にいるところをもし誰かに見られて
零くんの耳にでも入ったら大変だ!
絶対また怒られる!


それだけは避けようと思って足早に立ち去ろうとしたら
昴さんが車から出て来た。



「あなたにお願いしたい仕事があるんですよ。」

『…嫌です。帰ります。』

「あなたに拒否権はありません。
さあ、行きますよ。」


そう言って昴さんは私の腕を掴み車の助手席に無理矢理乗せた。


『ちょっ、と!!これ誘拐ですよ!?』

「心配しないで下さい。簡単な仕事ですから。」


……全然人の話聞いてくれない…!!




ハンマー男の事件を解決して、やっと家でゆっくりできると思ったのに…



私の休日はまだまだ終わらなさそうだ……。




/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp