第46章 鍛錬
私は零くんに怯えながらもちゃんと説明した。
『…ごめんなさい……。』
「なんでちゃんと断らなかったんだ。
昼飯抜いてきたから食事に付き合えなんて
断られない為の嘘かもしれないだろ。」
『…そう…なんだけど…。
断りきれなくて…。でも本当に食事したたけだよ?』
「そういう問題じゃない。
あの男は美緒に好意を寄せているって前にも言っただろ?
そんな奴と食事に行くなんて、お前はどこまで鈍感なんだ。」
…鈍感!?
確かに零くんに内緒で秀一くんと食事に行った私が悪いけど
そこまで言わなくても良くない!?
『別に…手を出されそうになったら
ちゃんと逃げれる自信あるもん……。』
「…お前本当に反省してるのか?」
『してるよ!だからちゃんと謝ってるじゃん!』
「どうだかな。」
…何で謝ってるのにこんな怒られなきゃいけないの!?
わたしだって最初は断ったって言ってるのに!!
「それになんで仕事中なのにあいつを呼ぶんだよ。」
『だから……今日はたまたま仕事が無かったからで…。』
「僕のいない所で浮気するつもりだったんじゃないたろうな?」
何でそうなるの!?
浮気なんてする訳ないのに!!
『私が浮気するような女だって思ってたの!?』
「そんなこと言ってないだろ。」
『言われてるような気分だよ!』
「言われても仕方のない様なことするからだろ。」
……ムカついた。
今の言い方すっごくムカついた。
『…〜っ、もういい!!
零くんの馬鹿!!分からず屋!!』
わたしはそのまま零くんの顔を見ずに公園を出て
アパートまで歩いて帰った。
なんなのあの言い方!!
確かに私が悪いけど、あそこまで言わなくたっていいじゃん!
人を浮気者呼ばわりして!!
私はイライラした気持ちのままアパートに帰宅しすぐ眠りについたが、朝起きてからもそのイライラは治らず
最悪な気分のまま出社した。