第46章 鍛錬
葉「なぁ!頼むって若山!
赤井さんに頼んでくれよー!」
『断る!自分で頼め!』
葉「頼んでるけど、
いつも忙しいって言われて断られるんだよ…。
でもお前の頼みなら、赤井さんも時間作ってくれると思うんだ!」
そんなわけないから!!
忙しいって言われたなら諦めなよ葉山!!
…一体何の話かと言うと、
最近葉山が載挙道を極めたいらしく
その使い手である秀一くんに教えを乞いたいそうだ。
私も載挙道の基本くらいなら分かるけど
教えるほど詳しい訳ではなかった。
『っていうか、なんでそんなに秀一くんに懐いてるの?』
葉「あの人めっちゃカッケーじゃん!
イケメンだし載挙道使っててめっちゃ強いし!
マジリスペクト!!」
……いや、イケメンって…
それはあまり関係ないんじゃないの…?
心の中でため息をついていると
私達の会話を聞いていた梢さんが口を開いた。
梢「まぁまぁ美緒ちゃん。
葉山くんがここまで言うんだから、
とりあえず聞くだけ聞いてみてあげなよ。」
…うー……。
だって秀一くんに連絡したのが零くんにバレたら
後が怖いんだもん!!
…そんな事この2人に言えるわけもなく、
私は再びため息をついた。
『…分かったよ……。
葉山にはいつも世話になってるし…
でも!今回だけだからね!?』
葉「っ!よっしゃ!!」
確かに葉山には
わたしが記憶なくした時とか
怪我で入院した時とか数えきれないくらい迷惑かけてるし…
私はその場で秀一くんに電話をかけた。