第43章 危険
夢をみた…。
誰かと約束をした夢ーーー。
私は朝起きてから夢の内容を考えていて
誰といつそんな話をしたのか思い出そうとしてみたけど
やはり思い出せなかった…
顔見えなかったし…。
でも……
何故かは分からないけど
夢のおかげですごく明るい気持ちになれた。
私は一体、誰とそんな約束したんだろう…?
私が悩んでいると、
先に起きていた蘭ちゃんが部屋に入ってきた。
「美緒さん起きてたんですね!
朝ごはん出来ましたよ!」
『おはよう。
ありがとね、蘭ちゃん。』
昨日までは、蘭さんと呼んでいたけど
ちゃん付けで呼んでほしいとお願いされたので
呼び方を変える事にした。
「今日は美緒さんとお出かけする日ですからね!
楽しみすぎて早く起きちゃいました!」
朝からウキウキしている蘭ちゃんは本当に可愛い。
ちなみに今日は、
蘭ちゃんとコナン君、安室さん、護衛の高木さんと一緒に
銀座に買い物に行く予定だ。
蘭ちゃんも私と同じように空手をやっているそうで
私のボディーガードをしてくれると言ってくれた。
そして朝ごはんを食べてから準備をして
5人で米花駅に向かった。
「美緒さん今日はすごく楽しそうですね。」
『はい!買い物なんてすごく楽しみで、何を買おうか今から迷ってます!』
「僕が喜んで荷物持ちしますから、なんでも好きなもの買って下さいね。」
そう言って笑いかけてくれた安室さんが
すごくカッコよく見えて、私はまた胸が高鳴った。
どうしてこんな気持ちになるんだろう…。
まさか私……
安室さんのこと意識してる…!?
……。
いやいや、そんなわけないよね!!
安室さんってめちゃくちゃかっこいいし
きっと恋人くらいいるよね…?
あれ…
自分で言ってて悲しくなってきた…。