第42章 居候
『みなさん、今日はわざわざ来てもらってありがとうございます。』
私が3人に頭を下げると、
彼らにそんなことしなくていい!と言われ、少し怒られた。
松「お前は俺達の同期で、大事なダチだ。
そんな堅苦しい言い方するなよ。」
萩「そうだよ美緒ちゃん。
敬語なんて使わなくていいんだから!」
瑞「美緒に敬語使われる日が来るなんてね…。
ほら見て、鳥肌たった。」
…。
彼らはとても個性豊かな人達で
私は思わず笑いがこぼれた。
『あはは、じゃあ敬語はやめるようにします!
…じゃなくて、するね!』
松「そうしてくれ。不気味で仕方ねぇからな。」
…不気味!?
松田さんの言い方は少し棘のある言い方だったが
なぜか全然ムカついたりはしなかった。
瑞「松田の口の悪さは相変わらずね。」
萩「陣平ちゃんがかしこまった喋り方する方が逆にキモくない?」
瑞「…キモいね。」
松「お前らうるせぇよ!!」
『あはは!』
彼らの会話は聞いてるだけで本当に面白くて
私が1人で笑っていると
松田さんが私の頭をポンポンと叩いてきた。
松「やっぱりお前は笑ってた方がいいぞ。
辛気臭い顔はめちゃくちゃ不細工だからな。」
…前言撤回!
やっぱり少しムカつく!!
頭を軽く叩かれながらムッとしていると
安室さんが松田さんの頭を持っていたお盆で強めに叩いた。
松「っ!?いっ…てぇな!何すんだよ!」
「…ああ、すみません。
美緒さんがセクハラされていると思って、つい。」
松「してねぇよ馬鹿!ただの挨拶みてぇなもんだろうが!」
「そう思ってるのはあなただけですよ。」
松「っ、てめぇ……!」
松田さんと安室さんは仲が悪いのか
今にも喧嘩しそうな雰囲気だった。
私は1人どうしようと焦っていると
萩原さんと瑞希さんは
2人の喧嘩はいつものことだから放っておけとため息をついていた。