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《降谷夢》bonheur {R15}

第40章 心傷



ヒロとは長い付き合いだから
きっと僕の考えている事なんてお見通しなんだろう。


辛くて悲しくて苦しい……



僕はしばらくの間、目元を押さえ静かに涙を流した。




ーーーー…



「ヒロ…ありがとな。もう大丈夫だ。」


「…そっか。
ここに来る前、風見達にも連絡しておいたから
ゼロは何も気にせず美緒ちゃんの側にいてあげて。」

「…悪いな。」



ヒロは僕の代わりに公安の仕事をするため帰って行った。


僕はヒロのおかげで気持ちを切り替える事ができたので、
美緒の病室に向かった。


もう……何も迷わない。


例え記憶が戻らなくても
ずっと美緒の側にいて
僕の命に変えても、彼女のことを守ってみせる…。



僕はそう決意して、病室の扉を開けた。





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