第37章 待伏
慌てた様子で何をしているのか聞かれたので
美緒を待ってたと伝えると
少し困ったような顔をしていた。
昨日の出来事を説明させて欲しいとお願いしたところ
美緒は了承してくれて、2人で彼女の家に向かった。
とりあえず拒否されなかったことに安心したが……
家に向かう途中、
彼女に別れを告げられたらどうしようと考えてしまい、とても怖くなった。
でも…逃げるわけにはいかない。
美緒には振られるかもしれないが、
ちゃんと話す事に決めたんだ。
互いに無言のまましばらく雨の中を歩くと
美緒のアパートに到着した。