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《降谷夢》bonheur {R15}

第37章 待伏



体を起こすと自分の家のベットで眠っていたが
どうやって帰って来たのか全く記憶がない……。

松田くんと公園にいたのは覚えているんだけど……
その後は…?


私が頭を悩ませていると、

リビングの方から、ゴン!っという音がしたので見に行くと
松田くんが頭を押さえて床に転がっていた。


「…いてぇ……。」

『松田くん…?え…なんで……?
…っていうか大丈夫?』

どうやら彼はソファーで寝ていて
寝返りを打ったら落ちてしまったようだった。


「おー、起きたのか。
お前、昨日泣き疲れてそのまま公園で寝ちまったんだよ。
仕方ねぇから萩原に迎えに来てもらって、ここに送ってもらった。」


……嘘でしょ!?

松田くんだけじゃなくて萩原くんにも迷惑かけてたの!?
昨日のわたし最低じゃん!!


『ごめん……本当にごめん……。』

「気にすんな。お前を1人にしとくのが心配だったんだよ。」

松田くんはそう言いながら立ち上がって帰り支度を始めた。

「俺は今日休みだけど、お前は仕事あるだろ?
そろそろ帰るわ。」

『あ…うん。
あの…昨日はありがとう。迷惑かけてごめんね。』


「迷惑なんて思ってねぇよ。じゃあまたな、仕事頑張れよ。」


松田くんはそう言うとすぐ玄関から出て行った。


…本当に松田くんには悪い事をしてしまった。


泣き疲れて眠ったわたしをこの部屋まで運ぶなんて
相当めんどくさかったと思うし…。
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