第33章 我儘
「言い忘れてたけど……明日は道着着るなよ。」
『ええ!?なんで!?』
「お前の道着姿は色気がヤバすぎる。
他の男の前で着るのは禁止だ。」
『な、なにそれ!!じゃあ何着ればいいの!?』
「ジャージで充分だろ。」
そんなぁ……
道着着た時の身が引き締まる感じか好きなのに…。
『零くんの我儘、変だよ。』
「変で結構。美緒の道着姿は僕だけが見れればいい。」
ずっと真面目な顔して道着を着るなと言うので
仕方なく道着は諦めることにした。
その後も2人で世間話や最近あった出来事などを喋っていると
あっという間に時間が過ぎていて
あまり遅くならないうちに2人でベットに入り眠りについた。
零くんは結構疲れていたようで、すぐに寝息が聞こえてきた。
「おやすみ、零くん。」
彼の頬に一度キスをして、わたしも明日に備えてすぐ眠りについた。