第31章 襲撃
梢「はぁ……今日も暑いね〜。
こう暑いと体がだれて来ちゃう。」
私は梢さんと事務所でデスクワークをしており
梢さんが窓から外の様子を見てぼやいていた。
確かに毎年のことだけど
日本は湿気が多くて蒸し暑く感じる日が多い。
だれてしまうのは仕方のないことだ。
『もうすぐ社長と葉山も営業から帰って来ますよね?
わたし、近くのコンビニでアイスでも買って来ますよ。』
「アイス!いいわね!
じゃあ美緒ちゃん、お願いしてもいいかな?」
『はい!じゃあ行って来ます。』
私は事務所を出て、徒歩2分の距離にあるコンビニに向かった。
コンビニに着いてから4種類のアイスを買ってレジに並び
会計が終わって出口に向かって歩いていると
近くにいた男性とぶつかってしまった。
『っ、あ、すみません。大丈夫ですか?』
「……。」
その男性はわたしの顔を見てニヤッと笑うだけで
すぐに去ってしまった。
…なんだったんだろう……。
すごく不気味な笑みをしてその男性の去っていく姿を見ていたら
ある事に気がついた。