第30章 遠出
その後、
私たちは江ノ島にあるホテルに急遽泊まることになった。
東京に帰るまでの時間
私に触れられないのは無理だと零くんに言われてしまったので
電話で運良く部屋が空いていた宿泊先を見つけ、
海の幸がたくさん乗った海鮮丼を晩ごはんに食べてからホテルに向かった。
部屋に入るとすぐ、零くんに体を求められて
私たちはベットで愛し合った。
零くんとこの先ずっと一緒にいることを約束したから
その事が嬉しくて私も零くんを求め
何度も愛を囁き合いながら夜を過ごした。
翌日は東京に車で戻った後
わたしの家でのんびり映画を見たりして過ごした。
今回のデートは私の中で一生忘れられない思い出になり
しばらくの間、ずっと幸せの余韻に浸っていた。
(そういえば、なんで海が好きなのか聞いてなかったな。)
(……言わなきゃだめ?)
(気になるからな。)
(海の色が……零くんの目と似てるから……。)
(…。)
(海があるところに来れば、全身で零くんを感じれると思って…。)
(……。)
(やっぱり…引いたよね?)
(その逆だ。美緒は僕を煽る天才だよ。)
(っ!?あ、煽ってないっ!)
(全身で僕を感じたいんだろ?
もっと美緒の体に僕を刻み込んでやる。)
(…っ!?!?)