第29章 妊娠
私への妊娠疑惑の誤解がとけて少しの間5人で話していると、零くんがそろそろ帰るよ、と言い腰を上げ玄関に向かったので
私も見送りに向かった。
「仕事の途中で抜けてきたんだ。
美緒、今度からは充電に気をつけろよ。」
『はい……
瑞希と話し込んでてスマホのこと全然気にしてなかったから……。二度と同じ事はしませんっ!』
敬礼をしてビシッと伝えると
零くんは微笑みながら頭を撫でてきた。
「美緒、今回の妊娠は僕の勘違いだったが…
お前との将来、ちゃんと考えてるからな。」
『…っ、へ!?』
零くんはそれだけ言うと、そのまま扉から出て行ってしまった。
瑞「……うわ、降谷のやつ…美緒にベタ惚れなんだ。」
振り返るとそこには瑞希達3人揃ってこちらを呆れたように見ていた。
『き、聞いてたの!?』
松「俺らも帰ろうと思って来たら
お前らが勝手に2人の世界に入ったんだろうが。」
…別にそんなつもりなかったのに!!!
瑞「美緒、私も帰るね。色々ありがと!
また今度連絡するから。」
『うん!体、大事にしてね!』
瑞希は伊達くんと松田くんが送って行ってくれるとのことで
私は玄関で彼らを見送ってから、お風呂に入り
零くんにメールを送ってから眠りについた。
【わたしもいつか、
零くんとの子供が欲しいって思ってるよ。
仕事頑張ってね。おやすみ。】
零くんと同じように、私も零くんとの将来を考えてるよって伝えたくて、そのメールを送った。
少し恥ずかしかったけどね…。