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《降谷夢》bonheur {R15}

第29章 妊娠


アパートに着いてから
晩ごはんに零くんが冷凍しておいてくれたおかずを温め直して食べ
ソファーで寛いでいるとインターホンが鳴った。

約束していた時間通りに瑞希が来てくれて
家の中に上がってもらった。


「はいこれ!お土産!」

『わーい!ありがとう!
ここのケーキ美味しいから好きなんだよね!』

さすがわたしの友達。
私の好みをしっかり把握していらっしゃる…


わたしはキッチンに向かい、2人分のケーキをお皿に乗せ
紅茶を淹れた。



「美緒、足の具合はどうなの?大丈夫?」

『うん。もう痛みはだいぶ引いてるの。』

早くギプス外してリハビリしたいなーと思っていると
キッチンに来た瑞希がお盆に載せたケーキと紅茶を持って行ってくれた。

「私がやるから、美緒は座ってて。」
『ありがとう、瑞希。』

2人でソファーに座り、お互いの近況報告をした。
相変わらず瑞希は仕事が忙しいらしく、
明日は1ヶ月ぶりの休みなんだとか…。


私も自分の仕事のことを話して、
零くんと付き合っている事も改めて報告した。
一応恋人同士になった時に、メールで報告はしたけどね。


以前、松田くんにデートに誘われた時
どうしたらいいのか分からなくなって電話で相談したことが最早懐かしい…。


「良かったね、美緒。
降谷と順調そうで安心した。」

『うん。仕事忙しそうだから
体壊さないか心配だけどね……。』

「あいつなら大丈夫でしょ。
しんどくなったら美緒と電話して癒されてるって言ってたし。」


……はい!?
なんでそんなこと言ってたって知ってるの!?

『え、瑞希…零くんと連絡取ってるの?』

「変な言い方しないでくれる!?
あいつ、仕事ですぐに調べて欲しいことがあると
いっつも私に連絡して来んのよ。非通知で。」


…そっか。
瑞希は科捜研勤めだから
DNA鑑定とかの科学分析を頼まれたりするんだな、とすぐに察しがついた。


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