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《降谷夢》bonheur {R15}

第28章 退院


side 降谷




『……零くんのばか。わたし昨日退院したばかりなのに!』
「悪い。…美緒が可愛すぎて理性飛んでた。」


翌朝、2人で目を覚ましてから
ずっと僕は美緒に怒られている。

あいつらが帰ってからそのまま美緒を玄関で抱いて
その後はベットで何回もしたから、結構ご立腹なようだ。

そもそも、
好きな女にあんな煽られ方したら我慢できるわけないだろ…。
ただでさえ美緒の体は、しなやかで華奢で綺麗なのに…

思い出しただけでまた抱きたくなるから相当な破壊力だ。


「美緒、頼むからそんなに拗ねるな。
機嫌直してくれないか?」


『……ん…………じゃあ………
わたしの足が治ったらまた今度デートしてくれる…?
そしたら許してあげる。』


………何だよそれ…。


美緒はわがままを言ってるつもりかもしれないが
それは僕にとってご褒美のようなものだ…。
本当に僕の彼女は可愛くて仕方ない……。



「分かった。美緒の行きたい所なら
どこでも連れて行く。約束するよ。」

『絶対だよ?
あと今日、携帯ショップまで連れてってね。』

「準備できたら行こうな?
……美緒……大好きだ。」



そう言って美緒の頬にキスをすると
彼女は照れながらも嬉しそうにはにかんでいた。


美緒のこの笑顔をずっと見ていたい。
ずっと彼女の傍にいて守ってやりたい。

僕はもう、生涯美緒しか愛せないだろうと思うくらい
彼女に夢中になっていた。



公安の協力者でもある彼女だが、


いつか……



美緒と一緒になりたい。

僕は心からそう望んだ。


その為には
潜入している組織を早く潰さないとな……。



その日は美緒を携帯ショップに連れて行って
午後から僕はポアロに出勤し
夜は公安の仕事をするため本庁に向かった。


またしばらく休みは取れそうにないが、
美緒の怪我が治る頃には休みを取らなければならないので
僕はまたその日から一心不乱に仕事に打ち込んだ。





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