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《降谷夢》bonheur {R15}

第27章 見舞


side 降谷

美緒と一緒にビルから避難し
外に出て救急車で運ばれる頃にはもう、彼女の意識はなかった。


きっと外に出られた事で安心したんだろう。


僕は車を近くに止めたままだったから
病院の行き先を聞いて、後から向かう事にした。


美緒の乗った救急車を見送ったところで
服のポケットに入れていたスマホを出し、
風見に連絡をとった。

風「降谷さん!ご無事だったんですね!」

「ああ。美緒が爆発のあったビル内にいてな…
さっき救助して救急車で運ばれて行ったところだ。」

風「っ!!そうでしたか……。
捜一の話では、すでに爆弾は解除できたそうです。
犯人の森谷ですがそのビル内にある爆弾に
盗んだ爆薬を全て使ったと自供しました。」


「そうか…。連絡が遅くなってすまなかったな。」

風「こちらの事はお気になさらず、
若山さんの病院に早く行ってあげて下さい。
上司への報告や書類作成は、私達がやっておきます。」


「…悪いな。今度お前が困ったときは、何でも言ってくれ。」


そのまま電話を切り、車に向かおうとしたところ
いつの間にかビルから出てきていた萩原が僕の元に近づいてきた。


萩「美緒ちゃんは?大丈夫だったか?」

「ああ。さっき病院に運ばれてったよ。
僕も今から行く所だ。」


萩「そうか……あの眼鏡のボウズも無事だ。
落ち着いたら見舞いに行くって、美緒ちゃんに伝えてくれよ?」


萩原に了解、とだけ伝えて僕は歩き出し、
美緒のいる病院に向かった。



ーーーーーー



病院に到着し
美緒の病室に入ると彼女はまだ眠っていた。


気持ち良さそうに寝息を立てて眠っている美緒には
両腕両足、頭には痛々しく感じるほど包帯が巻かれており、
足首はギプスによって固定されていた。


「痛かったよな…。早く良くなれよ。」

美緒の手を握り寝顔を見ていると
僕もだんだんと眠気が襲ってきてそのままベットに突っ伏して眠ってしまっていた。




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