第25章 買物
ガーデンパーティーから3日経ち
今日は5月3日。
わたしは蘭ちゃんと園子ちゃんに誘われて買い物に来ていた。
零くんはやはり忙しいらしく、
全く連絡を取ってない日が続いていたので
いい気晴らしになると思って誘いに乗った。
てっきりレディースの服を見に行くと思ってたのに
見て回るのはメンズ店ばかり。
『ねぇ蘭ちゃん。
誰かにプレゼントするの?
ひょっとして…彼氏とか?』
蘭「か、彼氏じゃないです!
この前少し話したと思いますけど、幼馴染の男の子ですよ!」
園「ほら!高校生探偵の工藤新一くんですよ。
結構有名だったから知ってますよね?」
あー、そういえば一時期すごくテレビに出てたな…。
なぜか最近は見かけないけど。
…あれ?
でもこの前、秀一くんとコナン君と会った時の場所
確か工藤って名前の家だったよね?
『もしかしてその工藤くんって
阿笠博士の隣の豪邸に住んでたりする?』
蘭「そうですけど…、
まさか美緒さん!最近新一に会ったんですか!?」
『いやいや、まず会ったことすらないよ!
ただこの前あの辺りを散歩してたら、
工藤って表札が目に入ったから、その子の家なのかなって思っただけで…』
本当は秀一くんが居候してて
あの家で会いましたーなんて、この2人には言えないので
咄嗟に嘘をつかせてもらった。
園「なーんだ、残念。
全くあの推理オタク!いつまで蘭を待たせてほっつき歩いてるんだか!」
『え?家にすら帰ってないってこと?』
蘭「はい…。時々電話はくれるんですけどね。
実は明日が新一の誕生日で、今日の夜レイトショーで
一緒に映画を見る約束しているんです!」
なるほどねー。
だから誕生日プレゼントを探しにきたってわけか。
やっぱり蘭ちゃんはめっちゃいい子だ。