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《降谷夢》bonheur {R15}

第23章 年越


『零くんでも嫉妬するんだね?
なんか意外だったけど嬉しい。』

「当たり前だろ。
僕がどれだけ美緒に惚れてると思ってる。」

『…っ。』

真剣な顔で見つめてきた零くんがすごくかっこよくて…
とても直視出来ず、私は恥ずかしくなって俯いた。


『あ、あのね?
赤井さんのことで話があるんだけど…いい?』

「…ああ、ちゃんと聞かせてくれ。」



…少しの間と眉間に寄った皺が気になったけど
私は零くんに秀一くんのことを話した。



『思い出したの。赤井さんと初めて会った時のこと…。
私の両親と、赤井さんの両親が仲良くて
20年前のクリスマスイヴに一度だけ会ってたんだ。
かなり昔のことだから、私すっかり忘れちゃってて…
再会したのはこの前話した通り、空手部のコーチした日で
その後は零くんと一緒にいた時に会っただけだよ。』


「そうか…美緒を見るあいつの目が
幼馴染を見る様な目じゃなかったから
会わないように気をつけてほしい。見かけたら逃げろ。」


真顔でそんな事を言ってきた零くんがおかしくて
わたしは笑ってしまった。


『ふふっ。うん、分かったよ。走って逃げるね!』

「いい子だ。」


そう言いながら頭を撫でてきた零くん。
2人の間に甘い雰囲気が流れた時
時刻はちょうど12時で年が明けた。


『あ、年越ちゃったね。
…今年もよろしくね、零くん。』

「こちらこそよろしく。
じゃあ……そろそろ美緒を堪能したいんだけど、
いいか?」



返事をする前に、私はソファーに押し倒された。



いやいや!!

待って待って、ここで!?



『ちょ、…っと、零くん……?寝室行かないの?』

「寝室まで我慢出来そうにないからな。
後で連れてってやる。」


言い切ると同時に激しいキスが降ってきて
そのまま彼に思い切り抱かれた。

…いや、喰われたと言った方がいいか。



新年早々、零くんからの激しい愛を浴びせられた私は
身体はしんどいけど、とても幸せな時間を過ごした。




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