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《降谷夢》bonheur {R15}

第19章 憧憬


『…ふぅ、さすがに今日は疲れたなー…』

車を降りて、背伸びしながら自分の部屋に向かう。



ーー…その時、後ろから人の気配を感じたので
振り返ると見慣れない男性が少し離れた所に立ち
わたしを見つめていた。


ニット帽をかぶり、瞳の色は綺麗な翡翠色。
その男性は私の元へ徐々に近づいてきた。


「……俺のことを覚えているか?」

『……え?』

「どうやら……忘れているようだな。」


男性はそれだけ言うと
引き止める間もなく踵を返して行ってしまった。



え、え、今の人……誰?
私のことを知っているようだったけど
全然覚えがない。


でも……



何となくだけど、
あの瞳の色はどこかで見たような気がする…。

すごくいい体格してたしひょっとしたら警察関係の人で
その関係で会ったことあるのかな…?


思い出そうとしてもやはり思い出せそうになかったので
今度降谷くんに会った時に聞いてみることにしようと決めて再び自分の部屋へ向かった。

家に着くなりお風呂に入り、晩ごはんは簡単に済ませ
疲れを取るためにすぐベットに潜り込んだ。








この時のわたしは
まさかさっきの男性が降谷くんと敵対しているなんて
全然想像してなかった。


そして、彼との関係も少し拗れてしまうなんて…
全く予想していなかった。







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