第18章 説得
『はぁ……んあっ…、…ふる、や…くん……』
「美緒……
悪い……もう我慢できそうにない…」
そう言った降谷くんの顔は
以前見た時と同じような余裕のない顔付きで色っぽくて……
わたしはずっとドキドキしっぱなしだ。
徐々にわたしの服を脱がしていき、
降谷くんも自分で着ていた服を脱ぎ捨てると
お互いの素肌が触れ合った。
『降谷くん……
恥ずかしい…から……あんまり見ないで…ね…?』
「無理だ。」
えー…即答……。
「お前がヒロに抱き止められてるのを見て
僕がどんな気持ちだったか分かるか?」
ん……?
いきなりなんで諸伏くん?
「僕じゃない誰かが
美緒に触れてるのを見ただけで
おかしくなりそうなくらい……僕はお前に夢中なんだよ。」
降谷くんはそう言いながら
私の首に顔を埋めてキスをした。
『っ!?ひゃっ…ぁ!!』
「こんな綺麗な体を見ないようにするなんて……
絶対無理だ。」
『……っ、ゃ……ぁ…。
耳元……、で……っ喋らない、で………っ…』
「他の男が触れたって考えるだけで……
気が狂いそうだよ……。」
そう言いながらわたしの体を愛撫する降谷くんの手は
とても熱くて、蕩けてしまいそうだ。