第18章 説得
公安の協力者になって欲しいと勧誘された日の翌日、
東社長と梢さん、同僚の葉山に話があると言い
事務所の会議室に集まってもらった。
葉「どうしたんだよ?
急に話あるとか言って全員集めるなんて。」
『忙しい時にごめん…。できるだけ手短に済ますから。』
東「昨日の話の続きか?何か分かったんだな。」
『はい…。
最近ずっと尾行されていたから
どんな奴がつけて来ているのか気になって…
その正体が分かりました。』
梢「昨日社長と話してたのは、その件だったのね?」
『そうです。
私をつけていたのは、公安警察の人間でした。』
東「公安?
警察が若山に何の用だったんだ?」
『公安の協力者になって欲しいと頼まれました。
私1人の独断で決めてはいけないと思ったので
みんなの意見を聞きたいんです。』
葉「協力者って……。なんで若山を?」
東「おそらく、
若山のスキルを見込んでのことだと思うぞ。
それに、元SPにも関わらず今は民間企業勤めだから
情報収集にも役立ちそうだしな。」
実際、何をするか頼まれたわけじゃないから
その都度協力する内容は異なってくると思うけど…