第16章 告白
数日が経ち、今日は松田くんと出かける日。
行き先がどこかは聞いてないけど、11時に米花駅で待ち合わせの予定で車で迎えに来てくれるらしい。
駅のロータリーで待っていると、
目の前にBMWの車が止まり
助手席の窓が開かれて、松田くんの顔が見えた。
「わりぃ、待たせたな。」
そう言いながら助手席のドアを中から開けてくれて
わたしは車に乗り込んだ。
『ありがとね、迎えに来てくれて。』
「気にすんなよ。
それより、お前どこか行きたいところあるか?
特にねぇなら俺の行きたいところ行くけど。」
『ううん。特にないからどこでも付き合うよ!』
「そうか。じゃあ出発するぞ」
車は目的地に向けて出発し
私は初めて乗る松田くんの愛車の内装を見渡した。