第15章 動揺
『伊達くん、大丈夫…?
ごめん、私のせいで飲ませ過ぎたね。』
伊達くんは萩原くんの肩に腕を回して
なんとか立ってる…という状態だった。
萩「班長は俺がタクシーで送ってくよ。
家には班長の彼女さんもいるし大丈夫だよ。」
『そっか。じゃあ萩原くんよろしくね。
今日はありがとう!』
萩「またね、美緒ちゃん。」
萩原くんと伊達くんの乗ったタクシーを見送り
私と松田くんの2人になった。
松「今日はそんな酔ってねぇから、家まで送ってく。」
『大丈夫だよ?ここからそんな遠くないし…』
松「酔い覚ましに歩きたい気分なんだよ。
それに、お前と少し話したかったからな。」
『…そう?じゃあお願いしようかな。』
私は松田くんと2人並んでアパートまでの道のりを歩いた。