第15章 動揺

『松田くん…？
あの、どうしたの…？』

「……。
大臣の息子ってやつ、ムショにいるんだったよな？
……ちょっとぶん殴ってくるわ」

そう言って席を立ちあがろうとする松田くんを
みんなで必死に止めた。


萩「ちょっとー！陣平ちゃん落ち着いて！？」

松「離せ萩！
半殺しくらいにしねぇと、腹の虫が治まらねぇ！」

伊「ばかかお前は！
現職の警察官がそんなことやろうとするな！」


……。
松田くんがここまで怒ってくれるのは珍しいな……。
でも流石に半殺しはやりすぎだ。


『松田くん！
私は松田くんのその気持ちだけで十分嬉しい。
だからこの話はもうおしまい！
せっかくみんなで会えたんだから楽しく飲もうよ！ね？』