第15章 動揺
『……っていうことがあって、
今に至るって感じかな…。』
私は今何をしているかというと
この間、降谷くんにも話した私の過去を
松田くん、萩原くん、伊達くんに話しているところだ。
3人は黙ってわたしの話を聞いてくれた。
今日は久しぶりに4人で集まれたので
少し洒落た居酒屋の個室で飲んでいる。
話し終わったところで、私は3人の顔色を伺っていた。
『ごめんね…ずっと内緒にしてて…。』
萩「美緒ちゃんが謝る必要ないよ!!
気軽に話せる事じゃなかったよね…」
伊「辛い事思い出させたな……
話してくれてありがとな、美緒。」
『ううん!あれからもう3年も経ったし、
少しは時間が解決してくれたよ。だから大丈夫!』
私がそう話していると
さっきからずっと拳を握りしめて下を向いている松田くんに目を向けた。