第14章 謝罪
降谷くんは黙って私の話を聞いていてくれて、
話し出す前に入れたコーヒーは
だいぶぬるくなっていた。
『警察官を辞めた後はね…、
アメリカにいる婆ちゃんのところに行ってたの。
3ヶ月間くらいいたかな。』
「そうか…
じゃあ美緒はクォーターだったのか?」
『うん。婆ちゃんはアメリカ人。
もう亡くなってる爺ちゃんは日本人だったけどね。
その婆ちゃんも一年前に病気で亡くなったの。
葬式は向こうで婆ちゃんと仲の良かった人が
手続きとか片付けとか色々全部やってくれた。』
婆ちゃんと親友、という人で
私もアメリカにいる時紹介してもらったが
とても優しくて素敵な人だったのを覚えてる。