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《降谷夢》bonheur {R15}

第13章 過去


わたしはあの事件の後、
目の前であの男が前田さんを刺したことを
聴取の際に伝えたはずだ。

『なんで……そんなことになったの……?』


「厚生労働大臣の息子だからって
上に圧力がかかったみたいなんだ。
ほんと、嫌になるよな……」


…嫌になるなんてレベルじゃない…!
あの男には、ちゃんと法の裁きを受けさせるべきだ!

わたしは机をバンッ!と叩いて立ち上がり
警護課の部屋を出た。

「おいっ!若山!どこ行くんだよ!?」


私に声を掛ける同僚の声は、
私の耳にはもう聞こえていなかった。



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