第12章 暴露
ソファーの側のテーブルに2人分のコーヒーを置いた。
そして…さっき取ってきた写真も一緒に。
「…話してくれるのか?」
『うん。上手く話せるか分からないけど…』
「ゆっくりでいい。話すのが辛くなったら
途中で話すのをやめてもいいから。」
『分かった……
この写真の人ね、私が警護課に配属されてから
ずっと面倒見てくれた人なの。
名前は前田さんって言って、すごくいい上司だった。』
「警護課の課長だったよな?」
『うん…そうだよ。
降谷くんも知ってるでしょ?
この人がもう亡くなってること……
前田さんはね…
私のせいで
この世からいなくなっちゃったの…。』